昨今、金融犯罪や詐欺が多発、巧妙化しています。実際にタイで被害にあわれる日本人のお客さまも少なくありません。大切なご資産をお守りするためには、犯罪の手口や注意点を知り、日ごろから備えておくことが重要です。ぜひご覧ください。
1.要注意!金融犯罪の手口
(1)スキミングの被害に注意
日本人が狙われやすいスキミング。スキミングとはデビットカードやクレジットカードに記録されている情報を盗み取り不正利用することです。治安の悪い地域でのカード利用は極力避け、利用通知メッセージはすぐにチェックするようにしてください。
(2)銀行を装った偽のSMS(ショートメッセージ)やEメールに注意
添付されたリンクに「今すぐログイン」するよう促す偽のSMSやEメール配信による詐欺は日本でも多発しています。知識があったとしてもタイ語や英語で書かれたメッセージだと偽物と気が付かないケースがあります。リンクからアクセスしたサイトにIDパスワード・個人情報を入力しないようにしましょう。
(3)投資詐欺に注意
投資会社や保険代理店を装った詐欺に注意しましょう。契約する前に実在する金融商品取引業者かどうかを確認してください。「必ず儲かる」といったうまい投資話は安易に信じないようにしましょう。
(4)ATMで知らない人に声をかけられたら注意
見知らぬ人にATMで話しかけられたら注意しましょう。犯罪者は不正口座からお金を引き出したい時、ATMの使い方が分からないふりをして、周りの人に依頼することがあります。もしも助けてしまったら、いわゆる「受け子」としてあなたも犯罪に加担してしまうかもしれません。
2.「おかしいな」と感じたら
(1)個人情報を共有しない
SMSやEメール、電話で個人情報を共有しない。送付されたリンクまたはファイルをクリックし、オンラインバンキングのパスワードや暗証番号を入力しない。
(2)送金は慎重に
送金前に相手の身元を確認する。急なお金の要求には応じない。
(3)会話を記録する
詐欺の可能性がある電話がかかってきたら通話を録音する。
(4)証拠を保存する
疑わしいメッセージの通信記録や振込伝票を保管する。
3.もしも被害にあってしまったら
(1)コールセンターまたは支店に連絡してください
被害を拡大しないために口座の利用停止をおすすめします。不審なメール・心当たりのないメール・SMSに誘導され個人情報を入力してしまった方、お口座の利用停止をご希望の方は、すぐにコールセンターまたは支店までご連絡ください。
お問合せ
日本語コールセンター(クルンシィフォン)
1572 日本語対応は「3」を押してください。
(2)警察へ届け出をしてください
すぐに警察へご相談し届け出をしてください。その際に、振込伝票や通話の録音記録などできる限り証拠を持参してください。
(3)定期的に警察に進捗を確認してください
警察からなかなか連絡が無い場合はご自身でフォローが必要です。
4.まとめ
日本ではだまされないような手口であっても、タイ語や英語でメッセージを受け取ったり話しかけられたりすることで、焦って冷静な判断ができなくなってしまうこともあります。タイでの生活を充実させるためにも、日ごろからご注意ください。